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小田巻でアクセサリー作り

20139wa1

9月の三連休の最終日、WAnocotoさんのアクセサリー教室を受講してきました。
いつかつまみ細工の講座も受けたいな…と思ってはや2年。
なかなか時間が作れなくてまだ受講していないけども
先日気になった講座「組紐結びのアクセサリーレッスン」がFBに載っていた。
写真みて、あ〜小田巻〜〜〜と一人ワクワクしてたんです。

小田巻…といえば、昨年なんちゃって小田巻「オダマキチック」を自分で考えて作ってみたけど、ちゃんと出来ているかもわからないので、折角の機会だからギリギリで申し込みして参加してみた。

当日、10分前位に到着。
すでに講座が始まっていた
講師の先生は岩田晶子先生。
とても優しい先生で、着付けもお花も組紐も帯締め組みも樹脂を使った色々なアクセサリーも作れてしまう、とても器用な方。私の作った小田巻の補正も綺麗にしてくれました。

まず、紐を3本用意。
せっかくだから3本違う色を選んでみた。
紐の種類は「アジアンコード」という組紐を使用。
道具はこんなの↓を使い分けて制作していきます。

20139wa2

そして…今回は構造が知りたくて受けた講座ですが、
自分で考えた、オダマキチックとは全然作り方が違った
3本のうちの1本を指に4回巻き付けたものに他の2本を角度違いでまた巻いていき、均一に締めて丸く整えていく…というものでした。
オダマキは別名「モンキー結び」とも言うそう。
猿の手に似ているから…とのこと。

先生曰く、先生は3本で作るけれども1本の紐からでも作ることは出来るそう。
今回、初めて使用した「アジアンコート」は、飾り結び用に開発された紐…って、サイトに書いてありました。
最近の私の創作帯結び用の飾り結びは化繊から絹に替えたけど
コスト的にみてもこちらのが1/3の値段で買えるようなので、
仕上がりが同じようなら次回はこのアジアンコートで試してみようと思いました。
材質の違いは触ってみないと分からないからね。

今回の講座に出て、素材のことなど他の生徒さんからも情報を聞けたりと有意義な時間が過ごせました。
何か調べるにしてもその糸口を見つけないと調べられないし、今回はそのきっかけにもなり良かったですわ。そのうちまた創作帯結びのどこかに使われるだろうな…と思います。







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水無月★あしあと

また前回からだいぶ空いちゃいましたよ。まっいつものことです。
なんだか本業の仕事がめっちゃ忙しかった…
普段ヒキコモリOLデザイナーだったのに、
昨年から新規事業でサービス業的なことも始めて、何々が足りないとか、
お金が合わないとか、言葉使いとか…もうあたふた…
学生時代にいろんなバイトしていてよかった〜と改めて思いました。はい。

普段それほど睡眠とらなくても元気なんだけどもここ最近は長く寝ても目覚め悪かったのよ
先々週シルクセラピー(着付け教室ですよ)したり色々パワーチャージしたから気持ちすっきり。
書きたいことはたまってるんですけど、
こちらの方はあまり頑張らない程度に更新していきます。

それで、やっと更新。…で、約1ヶ月も経ってたわ
先月はじめ、オーダーした帯締めが仕上がって手元に届いたわけです。
早く締めたいな〜と思い、先月の講座の時に早速締めてみたわけですが、やっぱかわいい♡そして締めやすい。

20135d

この帯締めは藤岡組紐店さんのもの。
着物好きな人達はここの帯締めのファンが多いことでしょう。
私もその一人だったりします。
ここの帯締めは、締めた時に伸びて縮むので締めやすく緩みにくく、
装飾品と機能性に優れているので帯締めに自信のない私にはスゴく良いのです。
伝統工芸士のお母様を持つここの若旦那さんがこれまた超〜面白い人。
組紐のことはもちろんその他にもいろんな引き出しお持ちの方で話題に尽きない。


初めて店頭で「あしあと」という名の帯締めを見たときに一目惚れ。
だけどこの時は他の帯締めを探していたから、断念。
…で、別注で自分で色も決められる…ということで昨年秋にオーダーしました。色見本は特にないとのことで、店頭にある沢山の配色から自分の好きな色を2色選びます。

たった2色を選ぶだけなのに何十分もかかったと思う。
色って難しいよね、好きな色を選んでも持っている着物や帯、
その他小物との調和が必要なわけで、外しちゃうこともある。
部分で見ないで全体をイメージしなくちゃいけないからね。
悩んだ結果、ターコイズブルーと赤みの強いパープルになったわけです。
めっちゃ色味といい彩度といい、ほぼ洋服と同じカラーコーディネイトになりました。それが私流。

そして職業柄、物が作られる工程を見るのが興味津々なわけです。
はじめに絹の白糸を専門の染め屋さんで染めるとか言ってたな…。
白糸でも絹糸のランクがあるらしく、ここでは上等の物を使用しているそう。この辺のことも、店頭で色々尋ねると教えてくれますよ。素材フェチは話を聞きながら萌えるのです。

そして染め上がった糸がこちら↓

20136a

うわっ〜綺麗な色〜と思うもちょっと派手?
私がこの色選んだんでした。
派手に見えるのは絹の光沢があるからより派手に見えたのね。
それにしても糸ほっそぉ〜い。
この細い糸がどう組まれ商品になるのか…

高台という織り機で平組の中の高麗組という組み方で組んでいきます。
これは袋状になる組み方で左右上下二段になっている糸の間を交差して
竹べらを使って組んでいきます。
2色の糸を使うことで模様が生まれます。

そして別注の人には動画サービス?という組んでいる最中の動画を一部撮って頂けるという、粋なこともしてくれる若旦那さま。
これすごい保証書(動画だけど)でしょ…と思う。
こんな感じで組んでいくのね↓


(藤岡組紐店さんのYou Tubeより)

10数分の動画、わたしはガン見してたらあっという間だった。
少しずつ…少しずつ…模様が現れてひとつの足跡模様が出て来た時の感動といったらこの上ない喜び。
1cm位を組んで模様出すのに約10分。帯締めの長さって150cmくらいある。特にここのは長いし。
単純計算しても1時間で6〜8cm位かな?完成までに数日はかかったことでしょう。この根気の必要な作業の繰り返し。
1本ずつの細い絹糸と真摯に向かい合わなくては、完成しないでしょう。

そして仕上がったのがこちら↓

20136b

これ真ん中付近に隠れ足跡もあるのよ。遊び心がありますね。
写真今度撮って追加しようかな…。

そして締めたのが、また同じ写真だけどこれ↓

20135d

作り手の若旦那さまと商品を撮った記念写真もありますが、
ここでは私顔出してないんで、この記念写真もデータでこっそり保存しておくことにします。
食べ物もそうだけども作り手が分かると安心ですよね。
モノも同じ、作り手が分かると安心します。
そして熱意も伝わるわけで大切にしようと思う気持ちも生まれるわけです。

ちょっと話はさかのぼり…前に某大学の教授が着ていた着物が素敵だったの。教授のお母様やお婆さまが着ていた大島紬などの着物をパッチワークで繋いで自分用の男着物に仕立て直して着ていたのです。なんと元の着物は一世紀もの。
生地は100年経ってるんです。すっごっ〜い。なんだか浪漫がありますね。それでいて古くさくないの。超〜モダンなのよ。
絹なら一世紀持つ可能性が高いということを知りました。
うちにも母が成人式の時の帯とか、親戚のおばさん(70歳越)の成人式の帯があるので40〜50年、すでに半世紀過ぎたものがあります。
ならば自分の代から一世紀着物をやってみようと思ったわけです。
28歳の時にたまたま手に入れた泥大島が一世紀企画の第一号に選ばれたわけです。
この企画はかなり本気で、仮に人生80歳までとして私が50年位着て、
その後2世代で30年…20年…着れたらいいな…と思うわけです。
これを実行するには次世代にも知識と技術を継承しなくてはいけないのですがきっと出来るよと思います。
ちょっと楽しい人生計画でしょ。

それで、今回この帯締めも一世紀企画の第二号に認定することにしました。元の素材、組み方で丈夫なことは分かっています。
多少、褪色もするでしょう。房部分がへたれてしまうかも…でも再生の方法あるし。そして手あかで汚れることでしょう。でもこの色目ならそれほど気にならないんじゃないかな…と考えてます。
…ということで、100年使えるか実験してみることにします。
もしこのブログが10年後もあったら経過をアップしましょうね。










神無月★シルクセラピー第三弾・オダマキチック

只今、次の創作帯に使用する小物を制作中。
覚えたい飾り結びなのに名前がわからず、
前にお店の人に聞いたら「小田巻(苧環)(おだまき)」と
教えてくれました。

201210d

「オダマキ」で検索するもなかなか結び方がでてこない。
そこで、現物の小田巻された小物をじっ〜と見てたら
なんだか自分でできそうに思えてきたので作ってみた。
現物があるならそれを分解すれば、結び方わかるじゃん。。。。と思うも
以前、講義で結び目には魂が宿ります、という話を聞いてからは
人様が結んだものを解くのは罰があたりそうで、分解は出来なかった。

毎年、創作帯結び用に小物も制作するのだけども
よく動物シリーズで使う組紐の目玉、
今まで化繊の組紐を使用していたのだけど
ほつれるし緩むし、いつもその場限りでいいやこれでも〜、
次回締める時があればその時に修正すればいいや。と思っていた。
だけど実際その次回が来た時には、案の定時間がないから
このままでいいや〜と、ヨレヨレのまま誤摩化して使用してしました。
それが、昨年受講した教授補講座の組紐を使用した飾り結びの授業を
受けて理解した。絹の組紐は緩まない。よれない。ほつれない。
改めて絹ってすご〜いと思い知らされたのでした。

授業ではこんな↓結びを覚えたのです。

201210a

絹だとこの蝶の羽のような鋭角もしっかり形状を保ってくれるのです。
化繊では残念ながらこの形にはならない。

201210b

これらの飾り結びの昔話を聞いてこれまたビックリ。
飾り結びは装飾性&機能性を兼ね備え、鍵にもなっていたそう。

昔、お茶の席でご主人さま毒殺防止のために
これらの飾り結びも発展していったそう。
お茶が入っている茶袋に毒を入れる悪い奴がいたので
袋を開けられないように、巾着の紐を各家ごと違った飾り結びを
一部の身内の人だけが覚えて、
他人が開封出来ないようにしていたとのこと。
違う結びになっていた=誰かが開けた=毒入り=疑え だったらしい。
先人の日本人すご〜い。

…と、話を戻してオダマキのこと。

仕上がったモノをじっ〜と見て色々試行錯誤、紙テープで
実験していたら、あらっ!紐の通り道が見えた。
すんなり構造を理解してしまったのでした。
ほら出来た↓

201210c

昔だったら結び方ってきっと、秘密にしておくんでしょうけど
勿体ぶらないで私はここにまた覚え書きしておきましょう。
あくまでも、自己流なので小田巻の後に「チック」をつけますよ。

『オダマキチック』

1:「★」印からスタートします。
  分かりやすいように平たい紐の設定で描いてます。
  実際も組紐数本で組むと思うので平たくなるしね。
odamaki1

       ↓

2:星形を描くように組みます。
odamaki2

       ↓

3:紐先がスタート位置までいったら下におろし、
  右下にある輪に通す。
odamaki3

       ↓

4:最後の紐先を星型の左角を上下に通し
  スタート位置の「★」位置まで辿り着く。
odamaki4

       ↓

5:スタート位置の「★」の出ている部分を最後の紐先の下へ入れる。
  最後の紐部分の処理は、まだ解決出来てないけど、
  これを隙間なく締めていくと、丸くなる。
odamaki5

       ↓

6:完成!
odamaki6

構造を理解した時は、知恵の輪が出来た瞬間と同じ。嬉しいね〜。

そして今は別の小物をアワビ結びの変形で制作してますが、分かった。
アワビ結びの変形でもオダマキ風出来るじゃん…と。
あ…今までこれに何時間費やしたのか…と思ったけどまぁ〜いいや。
たまには頭使ってもいいでしょう。ということにした。

更に…その後教科書の飾り結びページ見てまた分かった。。。
本願寺結びでも丸くボール型になるじゃん…と

↓本願寺結び
201210e


はじめから教科書見ろよ!と自分に言いたい。
でも、まぁ〜いいや。自己流でも構造理解できたし、
これ逆向きもできるな…ともわかったし良しとします。

…と、こうしてブツブツ言いながら絹糸と向きあって
夢中になると気持ちスッキリリフレッシュするのでした。
次回の着付け教室までに、必要小物を仕上げねば。。。

長月★帯締めの仕方

もう何年も着物を触っているのに全然頭で理解できなく
いっつも自装も他装も最後の帯締めで悩んでしまう。

考えてやると絶対に間違えて、何も考えないで締めると
すんなり出来てた。。。の繰り返し。
でもいい加減覚えないと他装の時に困るので
先日の留袖の着付けの時にしっかり復習しました。

1ヶ月後にまた忘れているかもしれないから
覚えてるうちに覚え書き。

そう!これ↓を毎回締めたいのですよ。

20129_6

前回の留袖の時に覚えたのがこれ↓

obijime5

違いがわかりますかね?
最後の紐先が上を向くか下を向くかの違いがあって
袋帯で締めた場合は両房が上を向くので紐の流れに無駄がなく
体を締めてる側のもう1本のラインとうまく重なって
仕上がりが1本ラインにすっきり見えるのですね。
今回覚えた方のが紐先も万歳している形になるので縁起もいいとか。


忘れないうちに工程を残しておきましょ。

1:(相手側を基準に右左として)
紐を交差する時に裏返して逆衿あわせにする。

20129_1



2:下になっている左の紐先を上にあげ、1回絡げる。

20129_2



3:絡げると左側に来ている、右の紐先が上になる。

20129_3



4:上になっている方を輪にする。

20129_4



5:輪の中に右側に来ている、左紐を下から輪に通し上へあげ、緩まないように締める。

20129_5



6:完成!

20129_6

なんだ。。。とっても簡単じゃん。って思うのに
長年理解出来なかった。これでもう忘れない。

8月末から9月中旬まで着物関係のいろんなことが
3つも重なりかなりハードでしたが、無理してもやれば出来るのね。
1つは撮影用にトルソーに着付けたのだけどこれがまた楽しかった。
撮影は後ろ姿なはずなので記念に前からの写真を。。。

20129_8

家にある着物でコーディネイトするのだけど
自分じゃこの色の組み合わせ着ないな〜と思うも
トルソーさんだからアリ。
新鮮な色合わせになりました。

この着物は以前ブログで書いた、先生に着物にご挨拶してね。と言われた人から譲られた着物。このトルソーを搬入時に聞かされた、
実はねこの持ち主が虹の橋を渡ってしまったの。。。と。
人は最後が来るのを察するのね…と、先生とちょっと悲しんでました。

ちなみにこの帯も元は親戚のおばあちゃまのものだった。
人によっては気味が悪いと思うかもしれないけれど
私の手元にやって来たこれらの絹物は大切にしていきたいと思う。
あれね、これからこういう着物の組み合わせは
アンジェリコーディネートって勝手に言おうかしら。

後ろの帯結びもこのアンジェリコーディネートに
ふさわしい結びになっています。
印刷後の仕上がりが待ち遠しい〜。
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オドレッタ

Author:オドレッタ
パッケデザイナーが人も包みます。新米着付師プロになれますように。。。きものってダイエットになるわね。なんか着ると体の調子もよくなるのよ。

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