如月★袴の合同練習会
先週、学院の卒業式用袴の練習会に参加してきました。
昨年も参加して見事に技術なくて落とされたアレです
今年は着付けする2校の卒業式が平日なため、
普段は別の仕事があるから私は練習会にだけ参加。
…で、二人一組で互いに着せ合い練習するわけですが。
今年のお相手は、同年代くらいの綺麗なお姉さん。
この方、私が着付けを始めた8~9年前の初めての認定式に参加した時
淡い黄色のおっきなバラだったかな…のすっごいモダンで
オシャレな振袖を着ていたから印象強くて覚えていた。
昨年の練習会でも見かけた方でした。
私から着付けの練習。相手の持ち物を使って着付けします。
先月練習していたので手は覚えていたけど、はい!失敗
1回目↓

半幅帯の蝶々が大きすぎた。彼女も言っていたけど
この半幅ウールじゃないから締めづらいですよ〜。と。
現代的な化繊の長い半幅帯でしっかりした帯だったので
最後結び上げるところが上手くいかなかった。
おまけに長かったから蝶々を大きくしてしまい、
それが響いて袴のひだが汚くなった
補正を腰しかしなかったのもいけないな。
着付けやらない人に着付ける時とは違う変な緊張で
相手が出来る人だと超〜ドキドキしちゃう。
お次は私がモデル役。
写真がないのがとっても残念だけど、お姉さん超〜着付け上手い!
胸元とかすっきりふんわりで締め具合も気持ちいいぐらいの仕上がり。
大先生方も褒めていました。さすがだわ。
そして、私の2回目↓

今度は半幅帯の蝶々を小さくしたので後ろは上手くいった。
お姉さん曰くさっきより締まっていいわよ。とのこと。
はじめからこのくらい出来ないとだめね。
いつもトルソーに着せるから生身の体に着せて相手が出来る人だと
締め具合を確認できるのがいいね。
そして大先生にも見てもらい、さっきより全然いいとのこと。
先生は緩いか触っていないのに講評してくれたので
何故さっきより良いのがわかるのか聞いたら
後ろのライン(男性の袴でいう腰板部分)を見たらすぐわかるわよ。
とのことでした。なるほど。。。
自分の持ち物以外で練習するのは勉強になるな。
毎年、少しずつ着付けの仕方が変わるのだけど
今年は普通の着物で着付ける時は、裾を内側に
まくり上げる方法を推奨されました。
何故か…おはしょりを作ると笹ひだの間から
おはしょりの段差が見えて美しくないから。
ただ、シワが出来ないように腰紐を付けないと、
着物の裾部分に細かいシワが出来て
取れなくなってしまうので注意が必要。
これが意外と難しい。
レンタルの着物は袴用に着丈が短いので問題ないです。
そして毎回最後のリボンを右にするか左にするか問題になる。
これは流派の違いで変わるわけですが、現場に合わせることが
必要になってくるから両方できないといけないのです。
で、よくポスターなどで見かける真ん中にリボン。
大先生に聞いてみたら、確かに過去に真ん中でリボンにする
団体もいたようだけどこれは花魁みたいになるから無しだって。
今の人はうわべだけで形作るから、花魁の起源を知ってたら出来ないわよ…と。
…ですね、今年の成人式では花魁風振袖なるものが登場してきましたが
一部の呉服屋さんの生き残りマーケティングなんだな。。。と感じます。
まっそれはいいとして、花魁道中の起源は平安時代末期。
ネットでググると、江戸時代の吉原や大正時代…なんてヒットするけど
元は壇ノ浦の合戦で平家滅亡時、安徳天皇と祖母の時子達が海に入水し、
安徳天皇と時子以外の何人かは生き残ってしまったそう。
何故か…十二単を着ていたから。十二単が浮き袋となって沈まなかった。
そして地元の漁師達に助けられたそう。
生き残った女たちは安徳天皇を成仏させようとお墓を作りたくても無一文。
それで漁師達に体を売ってそのお金で赤間神社が建てられたそう。
参拝に行くまでの道のりを花魁道中したのが元々の起源だという。
そして当時の遊女がその意思を継いで風習となったのだとか。
なんだか悲しい話。私も着付けの勉強するまでは知らなかった。
時代衣装の先生が教えてくれたのだけど、
現代着付けでは関係ないじゃんと思う気もするけど
結びの由来は知っていた方が今後の自分には必要だなと
改めて思わされたのでした。
今でも下関の赤間神社の先帝祭でこの花魁道中が見られるので
いつか実物を見てみたいと思う。
ん…?それにしても皇族が遊女だった。。。
なんて教科書に絶対書けないな。
話は袴の練習から逸れてしまったので戻して…と。
今回の練習会では各自、一人で15分以内に出来るようにとのこと。
私は未だ団体着付けの経験なし。来年は有休使ってみるかな…
練習会の帰り、せっかくなのでお姉さんと食事に行ってきました。
色々話しをすると…あれ?あたしのがお姉さんだった
えっ逆算してなんでそんなに若い頃から着付け習ってるの?と聞いたら
大学の卒業式には自分で袴をはきたかったから…と。へ〜と感心するも
成人式の時に高いお金払って着付けお願いしたのにズルズルな仕上がりだったらしい。
初めての振袖でそんなのわからなくない?と聞いたら、
こんなもんかな〜と始めは思ったそうだけど
会場に着いたらもっとズルズルになってしまい、
素人でも緩いと感じてしまったとのこと。
それで自装のためにたまたま見つけたうちの学院に通い始めたんだそう。
あと8〜9年前に見かけた淡い黄色の振袖のお話したら
なんとお母様の振袖を染め直しして自分サイズに仕立て直したものとのこと。
二世代振袖、素敵だわ〜。
人によってはじめる動機は様々なのね。
でもまた一人、同じ趣味でお話出来る仲間が増えて嬉しいと思った勉強会でした。
昨年も参加して見事に技術なくて落とされたアレです

今年は着付けする2校の卒業式が平日なため、
普段は別の仕事があるから私は練習会にだけ参加。
…で、二人一組で互いに着せ合い練習するわけですが。
今年のお相手は、同年代くらいの綺麗なお姉さん。
この方、私が着付けを始めた8~9年前の初めての認定式に参加した時
淡い黄色のおっきなバラだったかな…のすっごいモダンで
オシャレな振袖を着ていたから印象強くて覚えていた。
昨年の練習会でも見かけた方でした。
私から着付けの練習。相手の持ち物を使って着付けします。
先月練習していたので手は覚えていたけど、はい!失敗

1回目↓

半幅帯の蝶々が大きすぎた。彼女も言っていたけど
この半幅ウールじゃないから締めづらいですよ〜。と。
現代的な化繊の長い半幅帯でしっかりした帯だったので
最後結び上げるところが上手くいかなかった。
おまけに長かったから蝶々を大きくしてしまい、
それが響いて袴のひだが汚くなった

補正を腰しかしなかったのもいけないな。
着付けやらない人に着付ける時とは違う変な緊張で
相手が出来る人だと超〜ドキドキしちゃう。
お次は私がモデル役。
写真がないのがとっても残念だけど、お姉さん超〜着付け上手い!
胸元とかすっきりふんわりで締め具合も気持ちいいぐらいの仕上がり。
大先生方も褒めていました。さすがだわ。
そして、私の2回目↓

今度は半幅帯の蝶々を小さくしたので後ろは上手くいった。
お姉さん曰くさっきより締まっていいわよ。とのこと。
はじめからこのくらい出来ないとだめね。
いつもトルソーに着せるから生身の体に着せて相手が出来る人だと
締め具合を確認できるのがいいね。
そして大先生にも見てもらい、さっきより全然いいとのこと。
先生は緩いか触っていないのに講評してくれたので
何故さっきより良いのがわかるのか聞いたら
後ろのライン(男性の袴でいう腰板部分)を見たらすぐわかるわよ。
とのことでした。なるほど。。。
自分の持ち物以外で練習するのは勉強になるな。
毎年、少しずつ着付けの仕方が変わるのだけど
今年は普通の着物で着付ける時は、裾を内側に
まくり上げる方法を推奨されました。
何故か…おはしょりを作ると笹ひだの間から
おはしょりの段差が見えて美しくないから。
ただ、シワが出来ないように腰紐を付けないと、
着物の裾部分に細かいシワが出来て
取れなくなってしまうので注意が必要。
これが意外と難しい。
レンタルの着物は袴用に着丈が短いので問題ないです。
そして毎回最後のリボンを右にするか左にするか問題になる。
これは流派の違いで変わるわけですが、現場に合わせることが
必要になってくるから両方できないといけないのです。
で、よくポスターなどで見かける真ん中にリボン。
大先生に聞いてみたら、確かに過去に真ん中でリボンにする
団体もいたようだけどこれは花魁みたいになるから無しだって。
今の人はうわべだけで形作るから、花魁の起源を知ってたら出来ないわよ…と。
…ですね、今年の成人式では花魁風振袖なるものが登場してきましたが
一部の呉服屋さんの生き残りマーケティングなんだな。。。と感じます。
まっそれはいいとして、花魁道中の起源は平安時代末期。
ネットでググると、江戸時代の吉原や大正時代…なんてヒットするけど
元は壇ノ浦の合戦で平家滅亡時、安徳天皇と祖母の時子達が海に入水し、
安徳天皇と時子以外の何人かは生き残ってしまったそう。
何故か…十二単を着ていたから。十二単が浮き袋となって沈まなかった。
そして地元の漁師達に助けられたそう。
生き残った女たちは安徳天皇を成仏させようとお墓を作りたくても無一文。
それで漁師達に体を売ってそのお金で赤間神社が建てられたそう。
参拝に行くまでの道のりを花魁道中したのが元々の起源だという。
そして当時の遊女がその意思を継いで風習となったのだとか。
なんだか悲しい話。私も着付けの勉強するまでは知らなかった。
時代衣装の先生が教えてくれたのだけど、
現代着付けでは関係ないじゃんと思う気もするけど
結びの由来は知っていた方が今後の自分には必要だなと
改めて思わされたのでした。
今でも下関の赤間神社の先帝祭でこの花魁道中が見られるので
いつか実物を見てみたいと思う。
ん…?それにしても皇族が遊女だった。。。
なんて教科書に絶対書けないな。
話は袴の練習から逸れてしまったので戻して…と。
今回の練習会では各自、一人で15分以内に出来るようにとのこと。
私は未だ団体着付けの経験なし。来年は有休使ってみるかな…
練習会の帰り、せっかくなのでお姉さんと食事に行ってきました。
色々話しをすると…あれ?あたしのがお姉さんだった

えっ逆算してなんでそんなに若い頃から着付け習ってるの?と聞いたら
大学の卒業式には自分で袴をはきたかったから…と。へ〜と感心するも
成人式の時に高いお金払って着付けお願いしたのにズルズルな仕上がりだったらしい。
初めての振袖でそんなのわからなくない?と聞いたら、
こんなもんかな〜と始めは思ったそうだけど
会場に着いたらもっとズルズルになってしまい、
素人でも緩いと感じてしまったとのこと。
それで自装のためにたまたま見つけたうちの学院に通い始めたんだそう。
あと8〜9年前に見かけた淡い黄色の振袖のお話したら
なんとお母様の振袖を染め直しして自分サイズに仕立て直したものとのこと。
二世代振袖、素敵だわ〜。
人によってはじめる動機は様々なのね。
でもまた一人、同じ趣味でお話出来る仲間が増えて嬉しいと思った勉強会でした。
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