師走★認定式に行くの巻・その1 新作帯結び

先週末に毎年恒例の学院の認定式に参加してきました。
上の写真は会場近くにいる二宮尊徳さんの銅像。
これは戦前に作られたものが運良く溶かされないで残ったものだという。
私はすでに学院の講座を修了しているから行かなくてもいいものの
年に数回しか逢えない人もいるし、毎年11月の呉美の市で創作帯結びを制作し、認定式で授業に組み込まれている創作帯結びの発表の人達に便乗してこの場で創作帯結びのプレゼンの場を与えられるので、毎年参加していたわけですが…
なんと今年は、呉美の市に出品した人のプレゼンは無くなった…という残念なお知らせがきました

今年もモデル二人を連れて参加しようと思っていたのに…
おまけに今年でこの場での動物シリーズは終了しようと決めていたのに…
だがしか〜し、この転機が新たに自分にチャンスを与えることになりました。
ふふふっ…プレゼンが無くとも、モデル一人を連れて今年の新作帯結びをして式に参加しようと決めたのでした。
今までは他装のための帯結びで、動物シリーズを制作してましたが…
自装バージョンも考えれば出来るのでは…?と発想の転換を。
11月中旬から12月頭まで、ちょっとバカンスを取っていたので、
帰国後すぐに帯結びの構造の開発を、夜な夜なしていたわけです。
そして…出来た!

一人で結ぶ「りらっ★くま」には、学院の教材枕というものを使用します。
あらかじめセットしておいた帯を背負って巻き付けるだけ…と構造自体は
一人で結ぶふくら雀とほぼ同じです。
そして今回は、バリエーションとしてもう1体、新しい帯結びを制作。
それがこちら…↓

「こりらっ★くま」が出来ました!
モデルは毎回登場する従姉妹ちゃん。
彼女にはこれで5回目のお願いだったでしょうか…
過去には「うさぎとかめ」「ねこ」「祈り」「とっぽりーのえみにー」を結んで登場してもらいました。
私も回を重ねるごとに、他装が上手くなり…
彼女も着物に慣れていき、着付けている間着付けしやすいように
袖を持ってくれたり、回ってくれたり…と自然と着付けの所作が身についていってくれました。通常、振袖を買っても成人式ぐらいしか着ないものですが、毎年のように振袖を着るので、何より彼女のママが喜んでくれます。
協力してくれる身内がいるのは本当に有り難いことです。
そして、自分自身の帯結びも出来ました!

自装の場合は、お太鼓部分のたれが必要になります。
この写真、ちょっとたれが長過ぎですが、なんとか今回の人体実験は成功したかな…
会場では、舞台でプレゼンをしていない分、多くの人から声をかけて頂き、説明させて頂きました。
皆さんは耳の構造と顔部分の飾り結びに興味があったようです。
そして今回の自装で、影で活躍してくれたのは、今年春に仕上がった
「あしあと」という名の帯締めです。

私の帯は結んでいなく、巻き付けているだけなんです。
たれの下にはピンチでも帯を留めてますが、帯締めがいい仕事をしてくれないと、帯が下がってきてしまうのですね。
そこで、信用できる帯締めを使用。
今回は自分自身の補正をかな〜り補強したおかげもあり、帯はずれ落ちることなく1日過ごせました。
そして…このブログ見ている人は、昨年の予告と違うじゃん!…と思う人もいるでしょう。
そう…変更しました。

昨年の今頃は、本当は上の写真の小物(国旗根付け)をヒントに、
トータルのコーディネイトの着付けでいろんなお国を表現したかったのです。
私はイタリア好きなので、着付けでイタリアを表現したら面白いな…と思っていたのです。
たしか2010年秋頃にもそんなことをブログで書いていたんです。
でも…これを実行するには着物の手配やら、帯結びでイタリアといえば…ピザ?
ピザの帯結びってどうよ…と自問自答してましたが、
この場にはここまでするにはふさわしくない…と思い、元々上司命令で作られた「りらっ★くま」に今年はなったのです。
いつか実現できたらいいな…と思います。
…で、動物シリーズも本人が少々飽きてしまったので、この場ではこのシリーズは終了して来年あるだろう、創作帯結びでは実践でも使えるものを考案しようと前から決めていたのです。
来年のタイトルだけはもう既に決まっています。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」。

画像はwikipediaから拝借
きっと来年の今頃は、着付師育成講座も終了し試験に受かっているだろう…と思います。(そう思いたい

どんどん力をつけて現場で活躍しているだろう…とも思いたいです。
そんな自分がどうこのテーマの帯結びを作るか、自分自身、非常に興味があり楽しみでもあります。
長くなってしまったので、式の様子は次回に…
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