皐月★留袖の合同授業

先日、次の課題の留袖着付けのための合同授業に参加してきました。
この授業は大先生から直接教えてもらえるから楽しみにしてました。
…と言いながら、この授業の後は振袖の試験があるからかなり真剣です。
説明を聞いた後にトルソーに大先生がまず見本を見せてくれます。
間近で大先生の所作を見ることが出来るのはめったにないことだから
よく見えるポジションに移動してのガン見…。
留袖の帯結びは二重太鼓。
シンプルだからこそ完璧な形に仕上げるのは難しい。
大先生が言う…。
お太鼓の下線をきっちりするにはどうすればいいのか?…と。
私は帯締めで整えるのか…と思ったら、違った。
補正をきっちりして、腰の凹みを無くすこと。とのこと。
見本を見た後は、自分達で実践。
二人一組になり、私から着せるも、きものまで進んだ頃
大先生から前幅を取り過ぎて駄目出し。
きものの合わせ方が全然駄目とのこと。
モデルになってくれた方はすごくスリム。
なのに留袖はリサイクルで買ったというものでサイズがやたら大きい。
だから合わせた余りが沢山でて、着付けづらかったんです。
先生に見本を見せてもらい、目から鱗。
今まで脇線の確認は外から見て位置を決めていたけど
先生曰く、内側の縫い目から見れば自分は移動しなくてもいいから時短になり楽よ…ということを初めて知りました。
2回目、なんとか伊達締めまで進んだ頃に衽線が揃っていない!…とまた駄目出し

この状態から部分的に直して揃うものなのか…と初めて見ることばかり。
毎回、布目を通せ!というのは何度も言われている。
言葉は理解していたけども、頭でちゃんと理解していなかったことがわかった。大先生が丁寧に説明してくれて、頭の中で図式が浮かび上がりよく理解出来た。
なんでこんな簡単な図式を今まで理解が出来なかったんだろう…と悔やまれる。この図式は改めてまとめることにしよう。
そして3回目、やっと帯結びまで仕上げることができました。
モデルの方にはずっと立ってもらっていて申し訳ない…。
こんな感じで仕上がった↓


やっぱり…着丈が揃わなく、裾つぼまりじゃないのが駄目です。
比翼の白ラインの見せ方はまぁいいかな…と思うも、半襟もう少し見せてもいいかな…と思う。

お太鼓の形が不格好です。
もっとパリっと気持ちのいい形に仕上げていきたい。

次は自分がモデルとなって、着せてもらう。
練習用に買った留袖にはじめて袖を通しました。
こんな着姿になるのね…なんて思いながら、着付けてくれた方上手いな…と感心してしまいました。
帯揚げの形も綺麗だし、帯の形も綺麗。
そして毎回思うけど、私の身体歪んでるな…。
左肩が下がってます。これは職業病というか、毎日パソコンに向かっていたらこんなになってしまった。治したいな…と、ホント思うわ。


はじめての留袖授業は、課題が沢山残る回となりました。
留袖には最後末広を挿します。この方法も改めて大先生から教わり、今後誰かに着せる機会があったら末広の扱い方も相手に教えられるようにしたいと思ってます。
実際に結婚式などに出たら着付師はその場にはいないけど、式で迎える側の方はこの末広は手に持たないといけない場面もあるし、きっと分からないものね。
余談だけど、誰か他の生徒さんが質問して、帯締めは布のものはどうするの?と質問してました。
大先生曰く、素材が羽二重の場合は注意しなさいとのこと。保存状態が悪いと、締めた際に稀に破れるそうです。先に一言、この素材は長年締まったままですと破れる可能性があるので、たまに風通ししてくださいね。と、必ず一言添えるように…とのこと。お客様のものを痛めてしまうのは、苦情の元になるから素材の特徴も理解していくように…とのことでした。
流石、大先生は経験が違うな…と、やっぱり大先生の授業は吸収すること多いです。
来月の授業に活かせるようにも、ここにまとめておきましょう。
無事に合同授業が終わり…他の生徒さんが帰った後に居残り試験があったわけですが、一度休憩取りましょう!と、なんと先生がお弁当を作ってきてくださいました。もう一人の生徒さん側の先生もお赤飯のおにぎりやらおかずやらフルーツなど、作ってきてくれて、わたしたち生徒はもう先生方に感謝。


先生、いつも細かい気配りを有り難うございます。
美味しかった…。
そしてついにこの後は試験が始まったのでした。。。
おまけ:
この日は、先月着た色無地を着て行きましたが、
前回おはしょりが超〜汚かったんです。
それで、その確認としてこれを着ていったのだけど、
前回よりましになりました


この色無地も前に先生の知り合いの方から頂いたものだけど(後に形見分けの品となってしまった)、周りの方がホントに褒めてくれる。
これを着て家を出る時は、決まって外に近所の人が家の前に居て、皆さんの一声が「あら…素敵」とか「お綺麗ですね…」なんて言ってくださいます。きもの関係の人に合っても、やたらと色が綺麗と褒められます。
これからも大切に、わたくし着させて頂きますよ。。。
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