霜月★新作創作帯結び・ヴィーナスの誕生
今年の呉美の市に出品する、創作帯結びが完成しました!
題して「ヴィーナスの誕生」
まず、完成型↓

昨年の創作帯が完成した時には、すでにタイトルだけは決っていました。
今までの動物シリーズは、構造が全てふくら雀の変形というもので、
本人も少々飽きてしまったので、違うものを作りたかったんです。
飽きたとかいいながら、今年は合間にキティやらミフィやら作ってましたけどね。で、ヒダの応用で貝殻ができるんじゃないかな…なんて構想があったのです。
それで、単純に貝殻=ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」だろっ!!…というやや浅はかな理由で、このテーマになったわけです。
ヴィーナスの誕生といえば、某イタリアンファミレスの内装でお馴染みなので日本人にはよく知られている絵画でしょう。
あとは、アドビのイラストレーターを昔から使用している人にも馴染み深いものだし、日本におけるイタリアのロゴマークにも使用されているので、イタリア好きにはよく目にするヴィーナスですね。
こんな絵画です↓

〈画像はウィキペディアより拝借させて頂きました〉
ヴィーナスの誕生はルネッサンス期にボッティチェリが描いたもので
現在はフィレンツェはウフィッツィ美術館が所蔵してます。
絵の詳しいことはウィキペディアをどうぞ→ウィキペディアへリンク
…というわけで、今年は動物シリーズではなく、
絵画バージョンになったわけですが、
さて…どうするかね???…と考える。
持ってる本を眺めたりネットでリサーチしたりして、
メインの貝殻部分は、孔雀ヒダの応用に決まった。
完成するまでの、経過を写真でまとめてみましょう。
試作1:孔雀ヒダの前にヴィーナスをどう表現するかで、
帯揚げを薔薇に似せて付けてみたの図。う〜ん、まとまり悪い。

試作2:孔雀ヒダをもう少し貝殻に見えるようにした。
ヴィーナスはパールの飾りにするか…。
いや…この飾りは小さいから無し。
全体が巨大すぎて、不細工だな…とこれは無し。

試作3:今度は白い帯揚げでヴィーナスを表現。
う〜ん、やはり全体の形状が巨大すぎだし、
それでどこがヴィーナスの誕生なの?…と、自問自答。

試作4:左側の「西風の神ゼピュロス」と右側の「時間の女神ホーラ」はどう表現しようか考えて、そうだ、帯を2本使おうと、この回から半幅のレインボー帯が登場。袋帯の手先を屏風ヒダにして左側は海の波。右側はホーラの持つ布?に決定。貝殻部分も小さくして側面から見た時もヒダが綺麗に見えるサイズに調整。
だいぶ形状としてはまとまってきました。

試作5:本番に使用したい帯でもう一度。ヴィーナス部分は完成では
パールビーズにすることにしてここでは苺房の飾り紐で。

試作6:左側の手先の屏風ヒダが5回目で隠れているな…と手前にもってきてみたの図。この時は、これであとはヴィーナス部分のパール飾りを作って完成のはずだった。。。

最後にもう一度、絵画を確認するも、左側の「西風の神ゼピュロス」は、
二人が絡まってるし、ピンクの薔薇が飛んでるだよな…と考える。
それで、左側のヒダはレインボー帯をねじって表現。

ピンクの薔薇はあわじ玉を散らすか…と、ピンクの紐で組んでみたものの止めた。何故なら、これを散らしたら、目が一番にこのピンクに行ってしまうだろうと思ったから。メインはセンターの貝殻とヴィーナスだから、一番に目が行くのはセンターにしたいわけです。
使用する帯やきものも再確認して、イメージに近いものに変更し、
そんなこんなで、最終的にこの形状になり仕上がりました。

先週末、先生のお宅へ納品してきました。
先生の一言「まったくまたあなたは…なんでこんなこと考えるのか…」
どうやら、他の皆さんは私が今年はどんな動物を作っているのか、楽しみにしているらしい。
予想と期待を裏切り、今週の呉美の市が楽しみですわ。
そして今更…改めて写真で見ると完成型より
2個前の形状のが、アシンメトリーでいいな…と思ったり
題して「ヴィーナスの誕生」
まず、完成型↓

昨年の創作帯が完成した時には、すでにタイトルだけは決っていました。
今までの動物シリーズは、構造が全てふくら雀の変形というもので、
本人も少々飽きてしまったので、違うものを作りたかったんです。
飽きたとかいいながら、今年は合間にキティやらミフィやら作ってましたけどね。で、ヒダの応用で貝殻ができるんじゃないかな…なんて構想があったのです。
それで、単純に貝殻=ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」だろっ!!…というやや浅はかな理由で、このテーマになったわけです。
ヴィーナスの誕生といえば、某イタリアンファミレスの内装でお馴染みなので日本人にはよく知られている絵画でしょう。
あとは、アドビのイラストレーターを昔から使用している人にも馴染み深いものだし、日本におけるイタリアのロゴマークにも使用されているので、イタリア好きにはよく目にするヴィーナスですね。
こんな絵画です↓

〈画像はウィキペディアより拝借させて頂きました〉
ヴィーナスの誕生はルネッサンス期にボッティチェリが描いたもので
現在はフィレンツェはウフィッツィ美術館が所蔵してます。
絵の詳しいことはウィキペディアをどうぞ→ウィキペディアへリンク
…というわけで、今年は動物シリーズではなく、
絵画バージョンになったわけですが、
さて…どうするかね???…と考える。
持ってる本を眺めたりネットでリサーチしたりして、
メインの貝殻部分は、孔雀ヒダの応用に決まった。
完成するまでの、経過を写真でまとめてみましょう。
試作1:孔雀ヒダの前にヴィーナスをどう表現するかで、
帯揚げを薔薇に似せて付けてみたの図。う〜ん、まとまり悪い。

試作2:孔雀ヒダをもう少し貝殻に見えるようにした。
ヴィーナスはパールの飾りにするか…。
いや…この飾りは小さいから無し。
全体が巨大すぎて、不細工だな…とこれは無し。

試作3:今度は白い帯揚げでヴィーナスを表現。
う〜ん、やはり全体の形状が巨大すぎだし、
それでどこがヴィーナスの誕生なの?…と、自問自答。

試作4:左側の「西風の神ゼピュロス」と右側の「時間の女神ホーラ」はどう表現しようか考えて、そうだ、帯を2本使おうと、この回から半幅のレインボー帯が登場。袋帯の手先を屏風ヒダにして左側は海の波。右側はホーラの持つ布?に決定。貝殻部分も小さくして側面から見た時もヒダが綺麗に見えるサイズに調整。
だいぶ形状としてはまとまってきました。

試作5:本番に使用したい帯でもう一度。ヴィーナス部分は完成では
パールビーズにすることにしてここでは苺房の飾り紐で。

試作6:左側の手先の屏風ヒダが5回目で隠れているな…と手前にもってきてみたの図。この時は、これであとはヴィーナス部分のパール飾りを作って完成のはずだった。。。

最後にもう一度、絵画を確認するも、左側の「西風の神ゼピュロス」は、
二人が絡まってるし、ピンクの薔薇が飛んでるだよな…と考える。
それで、左側のヒダはレインボー帯をねじって表現。

ピンクの薔薇はあわじ玉を散らすか…と、ピンクの紐で組んでみたものの止めた。何故なら、これを散らしたら、目が一番にこのピンクに行ってしまうだろうと思ったから。メインはセンターの貝殻とヴィーナスだから、一番に目が行くのはセンターにしたいわけです。
使用する帯やきものも再確認して、イメージに近いものに変更し、
そんなこんなで、最終的にこの形状になり仕上がりました。

先週末、先生のお宅へ納品してきました。
先生の一言「まったくまたあなたは…なんでこんなこと考えるのか…」
どうやら、他の皆さんは私が今年はどんな動物を作っているのか、楽しみにしているらしい。
予想と期待を裏切り、今週の呉美の市が楽しみですわ。
そして今更…改めて写真で見ると完成型より
2個前の形状のが、アシンメトリーでいいな…と思ったり

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